T式ケアマネジメントの基礎編は勉強しましたか?
これから解説する内容は、基礎知識編を理解していないとわからない点もありますので、これを読んでいない方は、まずは概要を見て下さい。
概要についてはこちらを参照してください
今回の認知症ケア編では、認知症ケアについて深く勉強していきます。
認知症ケア編は、基礎編の認知症ケアをベースとしており、その内容をもう少し深くした内容となっております。
介護側から見た認知症ケアはある程度、研究がされており、様々なケア方法が提唱されています。また、認知症ケア専門士(一般社団法人日本認知症ケア学会認定の資格)も創設されており、認知症者への基本的な心構えや対応方法等が広く認知されるようになってきています。
こらから解説するケア内容について、世間一般的に良いと思われているケア方法とは違う手法もあると思います。
それについては、実践してみて、どうしてうまくいかないのかを考えて対応策を変更。実践していき、個別のケア方法を確立してほしいと思います。
認知症治療はどんどん進化していきます。この内容に満足せず、日々精進して頂きたいと思います。
解説する内容の構成
序章 認知症介護を行う上でもっとも大事なこと
第1章 医学から見た認知症診断・分類
第2章 医学からみた、認知症の症状の整理
第3章 介護から見た認知症の区別と活用方法
第4条 認知症ケアの方向性
以上5点、解説していきます。
序章 認知症介護を行う上でもっとも大事なこと
序章で伝えたいことは、私自身、○○な人間だ。○○は得意で、△△は苦手。
どんな人とはうまく付き合えて、こんな人とは話すのも苦手と、言える人であれば、この序章で学ぶことはありません。
それがわからない。ぼんやりとしか、わからないことは読み進めて下さい。
認知症を語る前に「人間」とはどのような生き物なのでしょうか?
まず、そのことを語らずして認知症の方を良い方向に向けることや良いケアを実践することは困難です。
読んでいる皆様、『「あなた」はどんな人ですか?』と質問されたら、なんて答えますか?
一度、真剣に考えて下さい。
心の中で、こんなことを考えてみください。
・人間とはどんな生き物ですか?
・なぜ、○○が好きなんでしょうか?
・嫌いな人がいたら、なぜ、嫌いなんでしょうか?
・もし、その人のことを好きになるとしたら、どういった人間になったらよいのでしょうか?
・もし、誰かに嫌われたことがあるなら、なぜ、嫌われたのでしょうか?
・なぜ、争いごとはなくならないのでしょうか?
・愛は、どんな感情なのでしょうか?
・なぜ、色々な考えの人がいるのでしょうか?
等等、考えてみて下さい。
認知症介護を行う上で、一番重要なことは自分自身を理解していなければなりません。
自分自身を理解した上で、他者と関わる時にどのような影響を与えるのかを考えねばなりません。
そこから、認知症の方(そのような様子のある方)とどのように接すれば良いか?ということを考えることができます。
このことを理解して、自分自身を理解する努力を続けながら、これから論ずる認知症対応方法を勉強することでその効果はより大きなものとなるでしょう。
あえて言わせて頂きますが、これから論ずる認知症対応方法を勉強だけをしても、自分自身のことを理解していなければ、ここで書いてある内容の効果はほとんど得られません。
自分自身のことを理解しようとしている人だけが、より大きな効果を実感できます。
自分自身を理解するための本は世の中たくさんありますので、自己学習して下さい。
私がおすすめする本はこれです。
心理学・類人猿分類・報連相の本
※認知症介護に重要な要素は第4章で解説しますが、上記本を読んでほしいと思いますが、あなたにあった本が必ずありますので、色々な本を読みましょう。
まとめ
いかがでしたか?序章としていますが、前回の基礎知識編と合わせて自分自身とはどんな人間なのか?
・どんな時に感情的になりますか?
・本当に好きなことはなんですか?
・何色が好きですか?
・自分の好きなことややりたくないこと等、他人に話すことはできますか?
できないと思った方は、なぜ、話したくないのでしょうか?
話さなかった時にあたり周りの影響を考えたことはありますか?
また、話したことで、自分は他人からどのように見られるか考えたことはありますか?
・不安に思うことはどんな時ですか?どうすれば不安が解決できるか知っていますか?
解決できない時にストレスを軽減できる方法を知っていますか?
・1年後、3年後にどんな人間になっていたいと思っていますか?
・なぜ、ケアマネジャーになりましたか?その理由に嘘はないですか?建前で話していませんか?
本当の自分なんて、あるのでしょうか?
自分を理解しましょうと書いていますが、本当に理解できるのでしょうか??
とても深い内容です。
時々、考えて、歩き、実践して休んで、考えて、また歩く・・・というように早急な結論をださずに歩んでいってほしいと思っています。
少し難しい本ですが、この本は自分をしる上で、よかった本です。ぜひ、読んでみてください。