アセスメントの意味については、基礎知識の時に記事にしました。アセスメントをするには基礎知識が重要とのことで、説明してきましたが、ここで、やっとアセスメントができる状態となりました。
それでは、T式ケアマネジメントの第3章に突入します。
第3章 評価(アセスメント)と課題抽出
私が提唱しているT式ケアマネジメントは、一年目のケアマネジャーでも最低限のケアプランが作れることを目指して作りましたので、できる限りわかりやすく作成してみました。このフローチャートは、最低限のサービス内容を施設サービス計画書に盛り込むための方向性を示す道具となっている。考え方等をまとめてフローチャートを作成しました。
しかし、基礎知識をしっかり理解できていないといけないことと、少し補足も必要ではあります。
まずは概要を説明します。
T式ケアマネジメント アセスメント表
1 各領域
2 チェックポイント
3 ニーズ(課題)
4 目標(サービス内容)
の順となっています。
すぐに一定の水準の評価と課題抽出が行えるよう各領域での確認の視点とケアプラン作成のヒントものせています。
基本前提である改善できないかを考えよう。また、維持または、低下を遅くする視点を持つこと。それ以外に、利用者だけではなく、家族の負担も考えていけるようにしています。
使い方はシンプルです。
厚生労働省の課題分析概要のチェック項目内容を調べる。その結果から当てはまる場合のみ矢印の方向にチェックしていく。
課題分析概要の「健康状態」を考えてみる。フローチャートでは、まず、病状が安定しているか?という質問があります。
その為、課題分析概要から病状が安定しているか、していないかを考えて下さい。
安定していないと思ったら、(赤の矢印参照)ニーズ(課題)の「急性期疾患の管理」に進む。
そして、目標(サービス内容)が2つ考えられた。
そのいずれかに該当するか考える。該当する場合は、施設サービス計画書に反映する。
しないと考えられたら、施設サービス計画書に反映する項目はないと判断する。
認知症・精神疾患が有りとなっていた場合、フローチャートの「認知症・精神疾患がある」の項目に飛ぶ。
矢印の方向に進むと認知・行動心理症状の項へと書かれているので、その項目で検討することとなります。
ADLの項では、「なんらかの見守りや介助がされている」から考えることとなります。
課題分析概要から、見守りや介助がされている場合は、2次的問題の予防・対応の項目に進みます。6点検討して、必要と思われた場合のみ計画書に反映して下さい。
バランスが悪く転倒歴があれば、転倒の危険となり、自立・重度化予防の視点から、転倒予防の目標(サービス内容)3点を検討して下さい。
また、トイレに行けない場合は排泄の項へ進んで下さい。
家族(職員)の介護負担が大きいと思った場合に(赤矢印参照)介護負担軽減策を検討しましょう。
これ表は、自分の環境に合わせて変更することができます。
特に目標ですが、もし施設ケアマネジャーであれば、その施設ごとにできることやできないことに違いがでてきますので、サービス内容はある程度変更してください。
そうすると効率よくケアプラン作成ができるようになります。
まとめ
いかがでしたか?チャート式は、提唱している方はいます。今回作成したものも、考え方をかりてきている部分があります。
このチャートを使えるようになるには、課題分析標準項目の状況把握がしっかりできていることや基礎知識がしっかりしていないと、このチャートだけみては、理解はできません。
何度も言いますが、状況把握と基礎知識を勉強して、しっかり覚えることで全て作業が効率的になります。
そして、このチャートを利用することで、アセスメント不足を補うことができます。
チャック漏れ防止役でもあります。
どうぞ活用してください。
全領域のチャートが見たい場合、希望のメールをいただければ、公開していこうと思います。
今回、私が提唱しているT式ケアマネジメントについて解説してきました。知識を深めるうえで、いろいろな人が説明していることを勉強することが大事です。
今回の説明が難しいと感じている方がいましたら、このような本から勉強することもよいと思います。