第2章 基礎知識編
③認知症と間違われる症状
せん妄や内科的疾患、うつ病を認知症と間違うケースがある為、どのようなことが認知症と間違えやすいのかまとめてみました。
せん妄症状
・状態が短時間のうちに変動する。
・夕方~夜間にかけて増悪する。
・人格が変わってしまう。
・見当識障害の存在。
・幻視の存在(小動物幻視など)(せん妄状態の間の記憶障害の存在)
内科疾患によって認知症状が出現する病気
・低ナトリウム血症
・甲状腺機能低下症
・ビタミンB1欠乏 アルコール依存症や食生活が乱れている人は注意
・ビタミンB12欠乏 胃の全摘出した方は注意
・葉酸欠乏 食事量不足等が原因
・正常圧水頭症
うつ症状
・日内変動(朝悪い)
・早朝覚醒
・途中覚醒の不眠
まとめ
いかがでしたか?せん妄状態については、ケアマネが知識をつければ見当がつきやすいです。しかし、それ以外に関しては見た目ではわかりません。採血をすると見えてく病気もあります。しかし、認知症をよく知っている医師でないと採血をしても見過ごしてしまいますので、認知症の勉強をしている医師を見つけることからはじめしょう。
うつは、心の病気と言われていますが、近年、脳の病気ということもわかっています。すべてが全て、脳の病気とも言えないのですが、医学は進化していますので、新しい情報を探すことも大事ですよ。