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第2章 医学からみた認知症の症状の整理 ②ー1

-1認知症による、記憶障害とBPSDが発生するメカニズムについて

認知症とはどうゆう病気かというと、脳細胞が死んでしまったためにおこる病気です。

アルツハイマー認知症は、脳細胞が死滅していき、脳が委縮していく病気。

脳血管性認知症は、脳の血管が詰まったり、出血を起こった部分の細胞や細胞をつなぐ繊維は壊れてしまいますが、それ以外の部分は正常に近い脳の組織を保つため、脳細胞の回路は複雑になります。

★中核症状

①~⑦までありますので、解説していきます。

 

①記憶力障害

人間の記憶を即時記名・短期記憶・長期記憶の3段階にわけ、蓄えられた記憶情報の中から、必要なときに、必要な情報を探し出して思い出す、検索・想起を含め4つの段階がそろって完全な記憶が成り立ちます。

厚生労働省から抜粋

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見当識障害

見当識とは、英語でオリエンテーションのことです。

人間が生活していく上で、今がいつで、自分はどこにいて、周囲にいる人と自分はどういう関係なのかがわからないと行動できません。これが、ここでいう見当識です。それぞれ、時間に関する見当識、場所に関する見当識、人に関する見当識と呼びます。

見当識障害は、時間、場所、人の順に障害されていきます。認知症の始まりの事、日付がわからないのではないかと周囲が気付かれるようりすっと前から、こういう時間感覚がなくなります。

場所に関する見当識障害は、時間に続いて起こります。初めは方向感覚の薄らぎです。例えば、風景が見えるところでは間違えないが、地下鉄など、風景が見えなく、駅等の特徴がすくない所では道に迷う等が起こります。

さらに認知症が進行すると人間関係が混乱します。息子を夫間違えたりします。人に関する見当識障害は、時間の見当識や古い記憶の喪失、顔の認識のまずさなどとも関連します。

 

最後の見当識障害は、現実見当識(リアリティーオリエンテーション)です。現実見当識とは、現在の自分の周囲の状況を把握する能力です。現実見当識障害は、時間・場所・人に関する基本的見当識障害の結果ともいえます。

一見もっともらしい会話が出来て認知症は軽いようにみえるのに、実際の生活能力は重度に障害され、1人では1時間も過ごせないことが起こるのは、周囲の状況と自分自身の状況に関する正確な把握ができなくなるためです。

 

 

「①今がいつで、②自分はどこにいて、③周囲にいる人と自分はどういう関係なのかがわからないと行動できません。」ここが重要なポイントです。

現状を理解できていない時には、この3つのポイントのどこがうまく機能していないかみていくことで、解決方法がみつかります。

 

軽度認知症の方で日付や時間がわかっていないこともあります。それが原因で生活ができないこともあります。

 

 

自分を知ることは大切です。

加藤 締三の本はオススメです。