ケアマネージャーが苦労する場面として、病気の予防で促す時です。
医師ではないものからの説明で、納得して頂けない方もいますが、懇切丁寧に説明することで正しく行動して頂ける方もいます。
そのような場合、その方にあった説明文を作ることも大事な作業となります。
私が担当していた方にむけた、糖尿病の説明文があったので、公開して役立てて頂ければと思います。
ちなみにカリウム値も高かったので、その情報も加えて説明している文章です。
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糖尿病ってどんな病気?
糖尿病は血糖値が高くなる病気
その原因は血糖を調整するホルモン「インスリン」の不具合です。インスリンの分泌が足りなくなったり働きが弱くなったりして
血糖の調整ができなくなる状態です。
糖尿病には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」の2種類があります。
インスリンを産生できなくなる病気です。
「2型糖尿病」は,過食や運動不足,肥満,ストレスなどが誘因となってインスリンの産生が少なくなったり,効き目が低下する病気です。
○○様は、「2型糖尿病」です。その為、おやつや果物の食べる量 の調整が重要です。
糖尿病が悪くなるとどうなるの?
糖尿病で怖いのは合併症です。
高血糖が長く続くと,全身の血管が障害されて,冠動脈硬化・狭窄,脳動脈硬化・狭窄などの大血管障害や,腎障害,網膜症や神経障害につながる細小血管障害を引き起こすのです。これらには自覚症状がほとんどなく,気づかないうちに進行してしまうので注意が必要です。
糖尿病の治療は,この合併症を防ぐために行います。血管障害が進行して,心筋梗塞や脳梗塞,透析,失明,足切断という深刻な事態になるのを防ぐためには,糖尿病をできるだけ早く,血糖の値を正常化し,合併症に対して適切な治療を行っていくことが必要なのです
また、高血糖状態が長く続くと,手足などからだの末端のほうへ伸びている細い神経(末梢神経)が侵されていきます。このために起こるのが,糖尿病性神経障害で,糖尿病性網膜症,糖尿病性腎症と並んで「糖尿病の3大(細小血管)合併症」と呼ばれます。
3大合併症のなかでもっとも頻度が高いのが,糖尿病性神経障害です。
カリウム値が高くなると、どうなるの?
腎臓で処理をしていますが、腎臓の働きが低下するとカリウムが尿から排泄されず、血中にカリウムが多くなります。カリウムの血中濃度が異常に高くなると、心臓が止まることもあります。症状がなく高カリウムになることもあるので注意が必要です。カリウムは果物や生野菜に多く含まれています。
悪くなるとこんな症状がでます。
・手足、唇のしびれ.
・口のこわばり.
・吐き気.
・体がだるい.
・胸が苦しい.
・脈が乱れる、意識がなくなる
・心臓が止まる
このような症状が出てしまう為、塩分の少ない食事に気を付けることがとても重要です。
塩分を摂りすぎると高血圧が悪化します。高血圧だと、糖尿病の合併症の進行を進めてしまいます。高血圧や糖尿病が悪くなると腎臓にも負担がかかります。別々の病気ではなく、お互い影響を与えていますので、きっちり管理していくことが肝心です。
上記内容は、ご本人が穏やかの人だけど、食べることが好きな方であり、病気を理解できる方だったので、作成しました。
認知症の程度、本人の理解度によって、もっと簡単にした文章を作成したり、していました。
あと、何度も本人と話し合っていき、妥協点を探していきました。
よかったら、参考にして下さい。