これを覚えることで、早期に認知症ケアの方向性を立てやすくなります。
簡易長谷川式スケールを行うことで、アルツハイマー型認知症かレビー小体型認知症・・・等、おおよその予測がつきます。
内容が、かなりあるので、2回にわけて解説しきます。
認知症診断方法には、さまざまな方法が存在しており、診断方法は増加しております。その為、今回は、認知症診断が素早くでき、ケア方法の方向性を見極めやすいものに限定しました。
基本は、長谷川式スケールを行うことが必須です。
このことを伝えるとケアマネジャーから「私がしていいの?しなくてはいけないの?」と不安や疑問を持たれる方は、実際にいます。
これは断言できますが、これから解説することはだれが行っても問題ありません。
そして、やらなくてもよい内容です。
しかし、やることで 認知症ケアの方向性を決めやすくなり、仕事効率は格段に飛躍します。実践済みですので、安心して勉強してください。
それでは、これから、私たちでもできる認知症診断方法について詳しく説明していきます。
この診断方法で大事なのは、大まかにアルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症・いづれも該当しない認知症のどれに分類するのかを見極めることです。
これがわかるだけ、ケア方法がわかり、自信をもって行動できます。
①長谷川式簡易知能評価スケール
(医師 河野氏が認知症診断をよりわかりやすくする為、質問順番を変更しています)
実施する際に必要な物品
歯ブラシ・腕時計・鉛筆・かぎ・スプーンです。
実際に、評価する時に注意点があります。実際にうける利用者様の性格をみて判断が必要です。特に軽度認知症の方であれば、検査を断ることが多いです。その方のプライドもありますので、検査として質問するのか、日常会話の中で、それとなく質問していくのかを考えないといけません。
例えば、今日は何日か忘れてたので、何日でしたかね?と自分が忘れてしまったことを
前提にして話してみる。
できそうな項目だけ、確認する。
等が、想定されます。
今回は、実施できる前提で話しをすすめます。
質問して、5~10秒程度で答えられなけらばなりませんが、その方の状況に応じて、もう少し待ってみてもよいです。そして、どのくらいかかったのかを記入しておきましょう。今後の役に立ちます。
特に質問とは違うことを話し始めたりした場合は、しっかりと記入しておきましょう。
例えば、下記のように間違った答えものせておくことが大事です。
この方は、平成50年と答えています。
古い資料からなので、汚くてすいません。
こんな感じです。
話を聞きながら、手元を見ずに書いています。それでも、字汚い・・。
いづれにしても、あとから自分が思い出せるように記録をとっておくことが大事です。
次回は、もう少し詳しく内容をみていきますよ。
長谷川式を作った方が、認知症になったことは知っていましたか?そして、本も出しています。医者側の視点がみれて、心に響きます。