前回、国が進めている文章の負担軽減と私が提案する、課題分析標準項目の記載内容について記事を書きました。
課題分析標準項目 23項目 いわゆるインテークやアセスメント・状況把握、課題分析標準項目シートをいかにしてスムーズにかつ、簡素化できるかがカギということを伝えました。
今回も課題分析標準項目 23項目について解説しますが、少し視点を変えて説明します。
残業が多くて辛い・・・。上司からは残業してはいけないとの無言のプレッシャー・・・。
でも、仕事は終わらない。
仕事を家で行う。サービス残業。
上司に相談しても、早く帰れと言われる。
でも、有給はとらないとダメと言われる。
いったいどうしたらよいのか??
このような心境の方も多いでしょう。
私も月30時間 残業していたこともありますが、あることを発見したことで、今では残業と言えば、利用者様から、どうしてもすぐ対応してほしいと言われた時以外しかしません。
もっと細かく言えば、勤務時間が8時間あれば、6~7時間で仕事が終わるので、1~2時間は、のんびり過ごしています。
その方法の一部を紹介します。
アセスメントをする際、課題分析標準項目にそって行っています。
仕事を高速で終わらせるには、ルーチンワークが必要です。
簡単に言えば、確認することはいつも同じ確認方法とすることです。
ADⅬの項目を用いて説明します。
例は、
ADL(寝返り、起きあがり、移乗、歩行、着衣、入浴、排泄等)に関する項目
です。
一般的なMDS―Hc方式と比較して考えてみます。
セクションG 機能状態にADLがのっています。
G2 ADL
・入浴
・個人衛生
・上半身の更衣
・下半身の更衣
・歩行
・移動
・トイレへの移乗
・トイレの使用
・ベッド上の可動性
・食事
G3a 移動/歩行
・器具について
・4mの歩行時間
G3cd 歩行距離と車いす自操距離
それでは、次に私が考えた項目です
寝返り:
起き上がり:
歩行:
移乗:
移動:
着替え:上着 自立・一部介助・全介助
ズボン 自立・一部介助・全介助
寝返り等、自立等記載がない項目は自分の基準にて記入してよいです。
自分の知識での記入でよいのですが、複数で管理する場合は、認定調査票の項目のように自立・一部介助・全介助のようなに記入をして、補足する程度でよいです。
ADLのチェックはルーチンができる項目ですので、高速で仕事が終わります。
そして、今度どのような支援が必要なのか検討する時間に費やすことができます。
居宅支援事業所の方であれば、歩行のことを理解することが重要です。
施設の方であれば、移乗動作のことを理解することが重要です。
まとめ
ADLのチェックについては高速で終わらせることができます。そこから、どのような支援が必要なのかを考えることに時間を使えることで、効率よく仕事ができ、残業しなくてもよくなります。
在宅と施設ではチェック項目や知るべき内容に違いがありますが、歩行も移乗も知ることで楽に仕事ができるようになりますよ。