介護分野の文章に係る負担軽減に関する専門委員会って知っていますか?
介護分野で記録する文章が多いとの批判を受けて、専門員会が立ち上げられています。
今年の末には行う内容等をまとめる予定となっています。
- 指定申請関連
②報酬請求関連
③指導監査関連
この文章を「簡素化・標準化・ICT等の活用にて」の区分けをして対応していきます。
特にICT化は令和5年度からになりそうです。
詳しい内容はネットで見れますので、ここでは、文章負担軽減はだれの軽減なのか?実際に働くケアマネは楽になるのかを解説していきます。
最初に一番伝えたいことを書きます。
実際に働くケアマネが楽になるのは、ICT化ですが、令和4~5年にならないと実施されません。
楽になるのは、まだまだ先です。
楽になるのは、実地指導をする側と受ける側。請求関係が楽になります。
あなたは、この内容に満足できますか?
良い方向にむかっていますが、それを待っていたら、いつになるのか?それまでに疲弊してしまいます。
国に頼りすぎてはいけません。
自分達から、文章負担軽減ができる仕事の流れを考えていきましょう。
私が提案するのは、
課題分析標準項目 23項目 いわゆるインテークやアセスメント・状況把握、課題分析標準項目シートをいかにしてスムーズにかつ、簡素化できるかがカギです。
どうやって簡素化できるのか?
知りたいですよね。
まずは、健康状態の項目から解説していきます。
厚労省の例としては、
利用者の健康状態(既往歴、主傷病、症状、痛み等)について記載する項目
と書かれています。
これだけ見てもわかりませんよね。
ここから考えていきます。
健康状態は、なにを知るべきなのか?
一般的なMDS―Hc方式と比較して考えてみます。
MDSは、セクションJ 健康状態の項目があります。
・転倒
・最近の転倒
・問題の頻度
・バランス
・心肺
・精神
・神経
・消化器系
・睡眠障害
・その他
・呼吸困難(息切れ)
・疲労感
・痛み
・状態の不安定性
・喫煙と飲酒
ざっと、とりあげても15項目はあります。
これを見ただけでは、なにを調べればよいかわかる方はいますか?
項目だけみてもわからないので、本を読みこまないといけません。でも、15項目もあります。覚えられるでしょうか?覚えられないのは実勢で使えません。かなり頭がよくないと厳しいと思います。
それでは、次に私が考えた項目です。
病歴:無・有
病気による症状と対応方法(拘縮、麻痺):無・有
尿カテーテル:無・有
ストマパウチ:無・有
褥瘡処置:無・有
経管栄養:無・有
いかがでしょうか?
まずは、無・有のチェックをします。有の場合、自分が有りと思った内容を記載します。
簡単ですよね。
このくらいなら覚えられそうじゃないですか?MDSの場合は、転倒があった場合、「90日以内に転倒があったのか?30日のうちに1回転倒があった。2回転倒があった」等、細かに設定されていますので、それを理解して聞き取りしないとなりません。
これだけ見ても、私の提唱している内容の方が実践的だとお分かりいただけるかと思います。
まとめ
いかがでしょうか?
どんなに良いものでも、覚えられなければ実践できません。頭の良い方なら、MDSはよいツールでしょう。
もし、覚えられない。実践できないと思った方は、ぜひ、私の内容で聞き取って下さい。
それを踏まえて、T式ケアマネジメントを覚えると格段に作業効率がよくなります。