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高齢者虐待防止法の理解度をはかる問題を作ってみました。

私が過去に高齢者虐待について、意識を高めることや覚えて頂けるよう問題を作ったことがあります。

皆様にも役立つ内容ですので、

よかったら、参考にして下さい。

 

 

※注意事項 

今回の問題は、身体拘束の理解度を把握する為に行うことであり、1人1人の資質を問うものではありません。その為、誰かに聞いて回答するのではなく、1人で考えて解いて下さい。

 

問題 1

高齢者虐待の区分で間違っている文章を1つ選びなさい。

 

問題 2

高齢者虐待または身体拘束に当てはまらないと思われる文章を1つ選びなさい。

  • 入居者の虐待予防の為なので、入居者(認知症のない方)が職員に対して叩く、つねることがあっても、職員は我慢しなければならない。
  • ある職員のフェイスブックに入居者の写真がアップされていたので、「いいね」をクリックした。
  • 他の職員が入居者の顔をスマートホンで写真を撮っていた。その職員に問いただすと職員同士しか見ないので大丈夫と話す為、上司等に報告しなかった。
  • 定期的に職員間で入居者の身体状況を確認した結果、ベッド柵は4本使用することで、本人の残存能力を活かして動くことができると判断した。その為、常時使用する必要性があり、ベッド柵4本を使用することとした。※片側は全柵。もう片側はL字柵2本を使用。その間から出入りできる状態。

 

問題 3

高齢者虐待のネグレクトにあたる文章を2つ選びなさい。

  • 職員が仲良くしている入居者(軽度の認知症)との2ショットの写メと入居者の氏名とその日の出来事をLINEのトーク(チャットのように文字等でやりとりできるシステムのこと)に投稿した。

※LINEのトークにはグループ設定をしており、グループに入っている人は、他の施設で介護をしている人のみである。

  • オムツ交換が必要な利用者(自力で交換することはできない)であるが、オムツ交換時に職員を叩くつねる行動がある為、オムツ交換を1日3回とした。その結果、皮膚状態が悪化して、褥瘡ができた。(褥瘡ができると思っていたので、すぐに病院受診をして処置している)
  • 認知症の利用者(物の使用方法等わからない時がある)が、飲み物をテーブルにまき散らしている。それを見た職員が「それなら飲まなくていい」と言い、新たな飲み物は提供しなかった。その状況が続き、脱水となった。
  • ネグレクトとは、本人の了承を得ずに第三者に本人の情報を流してしまうことをいう。

 

 

 

 

 

 

 

問題 1 正解 ⑥

高齢者虐待の区分で間違っている文章を1つ選びなさい。

ラポール形成とは心理学用語で信頼関係を意味しています。

 

 

問題 2 正解 ④

対応方法として正しい(高齢者虐待等に当てはまらない)と思われる文章を1つ選びなさい。

  • 入居者の虐待予防の為なので、入居者(認知症のない方)が職員に対して叩く、つねることがあっても、職員は我慢しなければならない。

入居者の行うことは何でも職員が我慢しなければならないわけではありません。時には入居者による職員への虐待行為となることがあります。(ただし、入居者の判断能力に問題がなく、意図的に行っている場合)認知症の方だからといって、このような状態が続くことも不適切な状況であります。必要があれば、精神科の受診を検討する等、対応が必要となります。

 

  • ある職員のフェイスブックに入居者の写真がアップされていたので、「いいね」をクリックした。現在、SNS(ソーシャルネットサービス)等が発展しており、法整備やマナーやルールが追い付いていない状況であります。最近では、飲食店での不謹慎な写真がアップされて、損害賠償を請求される内容が相次いでいます。さて、②の文章ですが、当施設で規定している個人情報の使用範囲外となっており、不適切です。場合によっては、訴えられることもないとは言い切れません。SNSを利用している人は、気軽に書き込み等できる反面、リスクも背負うことになることを十分に認識して利用しましょう。

 

  • 他の職員が入居者の顔をスマートホンで写真を撮っていた。その職員に問いただすと職員同士しか見ないので大丈夫と話す為、上司等に報告しなかった。

この③の文章は、②と似ていますが、発見者側の内容となっています。同じ職場なので、上司に報告することで、今後の人間関係に影響がでることもあるので、報告しづらいとは思います。しかし、結果的には投稿した人がなんらかの処分を受けてしまうこととなります。投稿した本人にとっても早く不適切な行動をやめることがなによりも良いことです。

 

  • 定期的に職員間で入居者の身体状況を確認して結果、ベッド柵は4本使用することで、本人の残存能力を活かして動くことができると判断した。その為、常時、ベッド柵4本を使用することとした。※片側はL字柵2本の為、その間から出入りできる状態。

今回の内容はしっかりとしてアセスメントの結果、行っていることである為、身体拘束には該当しませんが、第三者から見た時に身体拘束ではないか?等と質問を受けやすいので、しっかりと説明ができるようにしましょう。

 

問題 3 正解 ②③

  • 職員が仲良くしている入居者(軽度の認知症)との2ショットの写メと入居者の氏名とその日の出来事をLINEのトーク(チャットのように文字等でやりとりできるシステムのこと)に投稿した。

※LINEのトークにはグループ設定をしており、グループに入っている人は、他の施設で介護をしている人のみである。

心理的虐待にあたる。

問題2の②の解答と同じ。

 

  • オムツ交換が必要な利用者(自力で交換することはできない)であるが、オムツ交換時に職員を叩くつねる行動がある為、看護師と相談して、オムツ交換を1日3回とした。その結果、皮膚状態が悪化して、褥瘡ができた。(褥瘡ができると思っていたので、すぐに病院受診をして処置している)

適切なアセスメントが実施されない中で行われており、意図的に放置していたとなる為、ネグレクトにあたる。

 

  • 認知症の利用者(物の使用方法等わからない時がある)が、飲み物をテーブルにまき散らしている。それを見た職員が「それなら飲まなくていい」と言い、新たな飲み物は提供しなかった。その状況が続き、脱水となった。

ネグレクトにあたる。

 

  • ネグレクトとは、本人の了承を得ずに第三者に本人の情報を流してしまうことをいう。

ネグレクトとは、介護・世話の放棄と放任である。

 

 

 

高齢者虐待は、グレーと思われる部分が多く、その時代の常識にも影響されます。今回、LINEやフェイスブックを取り上げましたが、InstagramTwitterYouTube等の動画サイト。今後、どんなサービスが増えるかわかりません。

その常識に合わせて、雇っている側は指導や規則を作る等していく必要があります。

家族も簡単に写真をとることができ、すぐにSNSにアップできる時代です。

面会中にそのようなことをしたときに、他の方が映っていて、苦情となるケースも考えられます。

本当に難しい世の中になってきています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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