前回は、RAP領域は、1~18項目まである中の、ADL/リハビリテーションの項目について、解説しました。
今回は、RAPの1~18項目全てに対して、どのようにケアプランに活かしていくのかの流れについて説明します。
MDSマニュアルでは下記のように記載されています。
RAPによる検討からケアプランを作成するプロセスは以下の通りです。
1 トリガーにより検討すべきRAPを確認する。
2 トリガーされたRAPについて問題状況を理解し、各患者・入所者に個別にトリガーされた状況等を評価する。
3 トリガーされたRAPについて、問題の有無や要因を判断する。その際、ガイドラインに示されている情報をもとに、以下の点を検討し、記録する。
・状態の本質(客観的・主観的情報の不足も含む)
・ケアプラン作成に影響を与えるような複合要因・危険因子
・個別にケアで考慮すべき要素
・専門職による診断または評価の必要性
このような記録は、トリガーされた状態に対してケアが必要か、またどのようなケアが適切であるかを判断する上で裏付けとなる。
ケアプラン作成についての判断はRAPサマリーに記す。
4 以下の検討を経て、トリガーされた状態が身体機能や心理状態に影響するか、ケアが必要か、判断する。トリガーされた場合でも、RAPガイドラインを活用して検討した結果、その状態が患者・入所者の機能や心理に影響していないことが判明すれば、ケアプランに取り上げる必要はない。逆にRAPにトリガーされていなくても、臨床的な見地から、患者・入所者にとって重要と判断される問題はケアプランに反映させる。
5 検討結果を患者・入所者やその家族に説明し、その意向にそってケアプランを作成、修正、継続していく。
これだけみても、すぐ理解できる方は少ないと思います。
私はわかりませんでしたね。
それでは、簡単に説明していきますね。
MDSでチェックをつけていくと問題点や改善点の可能性がわかります。それを踏まえて、本人や家族、実際の介護職員等に聞き取りをして、本当に問題となっているのか?改善できるのかを判断しましょうということです。そして、それを繰り返しましょうねということです。
これでも、わからないですね(-_-;) あくまで全体像の説明ですので・・・・。
まとめ
今回でいったん、MDSの解説は終わりにします。
内容が古いを紹介しましたので、ぜひ、最新の本を手にして勉強して頂きたいと思います。
本を読んで勉強することは大事ですが、直接指導を受けながら勉強していかないと効率的ではありません。
もし、直接指導してほしいと思った方は、メッセージ下さいね。
今回、紹介している内容は、この本の内容となっています。
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