前回、RAPsってなんでしょうか?ということで記事を書いていきました。
今回は、RAPsの中身を見ていこうと思います。
MDSのマニュアルの表現は難しいです。慣れが必要です。
最初のうちは、わからないけど読み進めることも必要です。
それでは、中身を見ていきましょう。
RAPは4つのパートに分かれています。
1 問題
2 トリガー
3 ガイドライン
4 RAPキー
1 問題
患者・入所者にどのように影響を与えているか、あるいは与え得るかについて述べている。
ガイドラインによる検討に入る前に、検討の目的を確認する必要がある。
2 トリガー
トリガーとなったMDS項目は、ある臨床的危険因子(または改善の可能性)が存在することを示しているが、それがケアプランで注意されるべき状態に関連するものとなるかどうかは必ずしもわからない。
トリガーは、ケアプラン作成の際に注意すべき状態を示しているだけである。
トリガーされた状態が患者・入所者の機能を制限するのか、または悪化の危険性があるかどうかを判断する助けとなる。
ガイドラインの役割
・因果関係を見つける
・トリガーされた複数の領域、あるいは問題がそれぞれ関連しているかどうか判断する。
・患者・入所者本人、家族、医師、ケアスタッフ、リハビリテーションスタッフ、検査結果、精神科の相談員等から追加情報の必要性を提示する
・患者・入所者に対するリハビリテーションの効果を判断する。
・患者・入所者のニーズに対応した専門家への紹介の必要性を確認する。
・ケアプランの目的とその方法を検討する。
4 RAPキー
あくまでも参照するためのものであり、RAPの主体ではない。
以上の内容となります。
表現が難しいですよね。私なりに簡単に訳してみます。
RAP領域は、1~18項目まであります。
その一つ一つに
1 問題
2 トリガー
3 ガイドライン
4 RAPキー
が記載されています。
例えば、ADL/リハビリテーションの領域の問題で一連の流れを簡単に説明してみます。
1 問題、
一般的な問題点(ADLで他者に頼りすぎると精神状況も悪化するよ。転倒等もケガしやすくなるよ。という文章が書かれていたり、改善のために検討すべきポイントが書かれています。
ですので、これを読んで、あてはまりそうかなーーと考えます。
2 トリガー
室内歩行に問題があれば、リハビリの可能性がある。または、維持を優先して目標にしたほうがよいこともあるので、検討して下さいとのこと。
一般的には、リハビリでよくなる可能性があったり、維持を目標することがよいということを教えてくれているので、「そんなもんなのかなーー」と思う程度。
3 ガイドライン
リハビリして回復できる記憶力はあるのか?意欲はあるのかをチェックするように書いています。
実際の利用者をみて、意欲的なら、リハビリを促してもよいかも。認知症があり、手順等覚えることができなければ、リハビリでの回復は難しいよなーーと考えます。
4 RAPキー
1~3まで考えてきましたが、検討漏れがないか確認する程度の場所です。あまり見なくても大丈夫です。人によってはこの用紙だけみれば、わかりやすいって方もいました。
まとめ
いかがでしたか?
独自の用語があるので、覚えるのが大変ですよね。でも、様々な方が関わりまとめた内容ですので、良いツールだと思います。
細かな内容を理解しようとはせずに、大雑把に理解していくことが大事ですね。
今回、紹介している内容は、この本の内容となっています。
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